マイナンバー違憲訴訟原告のブログ

とある原告の視点からマイナンバー制度を考えてみたいと思います。

マイナンバー違憲訴訟東京、第14回口頭弁論

 ご無沙汰しておりましたが、先月21日に開かれたマイナンバー違憲訴訟東京第12回口頭弁論をレポートします。

 最近、傍聴した裁判の内容を記憶に留めておける時間が短くなり、毎回なるべく早くレポートしようと思いつつタイミングを逃し、記憶が薄れている頃に記事を書くという悪循環が続いています。裁判当日に記した簡単なメモでは補えず、スマホにインストールされているボイスレコーダーを活用しようかと考えております。

  今回の口頭弁論は令和になって初めての裁判ということになりますが、年度も変わって国家公務員には人事異動があり、まず右陪席の裁判官が交代し、被告側の代理人も裁判開始時から務めていたベテランから若手の訟務検事に替わりました。

 新顔の右陪席は裁判中、手元にある関係資料に目を向けることもなく、消化試合であるのが顔に現れているのが苦々しく、また新任の訟務検事も木で鼻をくくったような態度が鼻につき、芳しくない人事異動になりました。裁判も終結が近付いていますので、短い付き合いになるとは思いますが。

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マイナンバー違憲訴訟神奈川、第11回口頭弁論

 大変ご無沙汰して申し訳ありません・・・憶測を招かぬよう更新を休んでいた理由を説明すると、単に本業が忙しかっただけなのですが、東京・神奈川の口頭弁論には欠かさず足を運んでおりました。

 筆者は原告だけに裁判に対する関心を失っていた訳ではありませんが、早速ながら、今月7日に開かれたマイナンバー違憲訴訟神奈川第11回口頭弁論をレポートします。

 今回の裁判ですが、全国で展開されているマイナンバー違憲訴訟の先陣を切って、原告側が申請した3名の証人尋問が行われるということで、久し振りに傍聴には整理券が配布され、午前の部は満席となりました。

 10時30分から開廷し、トップバッターは内閣府の個人情報保護審査会の委員を務めておられた森田明弁護士が証人として出廷されました。

 原告側の尋問が終了した後、反対尋問が行われたのですが、今迄まともな仕事をしてこなかった被告側の代理人が森田弁護士のそばに立って尋問し、初めて仕事らしい仕事をしている姿を見せたと申しますか、今回の裁判では見所と言えるシーンでした。

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マイナンバー違憲訴訟東京、第12回口頭弁論

 今月11日に開かれたマイナンバー違憲訴訟東京の第12回口頭弁論をレポートします。

 原告代理人である瀬川弁護士によると、意見書を提出する予定だった憲法学者の辞退が決まり、万事休すかと思われましたが、新たに2名の憲法学者から意見書を書いていただく目途が立ったとのこと。ひとりは九州訴訟でも意見書を提出された学者さんだそうですが、ご協力をいただいて有難いです。

 当初予定されていた慶応大学の山本教授は辞退される代わりに論文を提出して下さったのですが、かなりボリュームのある内容だそうです。

 意見書の提出が1月末になる見通しなので、来月の下旬に予定されていた次回期日はキャンセルになり、2月25日に次回期日が設定されたのですが、最初から来月の期日には無理があったのではと。

 結審を急ぎたい男澤裁判長の独断で来月の期日が決められたのですが、本人自らキャンセルする結果となり苦笑した次第です。

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