マイナンバー違憲訴訟原告のブログ

とある原告の視点からマイナンバー制度を考えてみたいと思います。

マイナンバー違憲訴訟東京、第14回口頭弁論

 ご無沙汰しておりましたが、先月21日に開かれたマイナンバー違憲訴訟東京第12回口頭弁論をレポートします。

 最近、傍聴した裁判の内容を記憶に留めておける時間が短くなり、毎回なるべく早くレポートしようと思いつつタイミングを逃し、記憶が薄れている頃に記事を書くという悪循環が続いています。裁判当日に記した簡単なメモでは補えず、スマホにインストールされているボイスレコーダーを活用しようかと考えております。

  今回の口頭弁論は令和になって初めての裁判ということになりますが、年度も変わって国家公務員には人事異動があり、まず右陪席の裁判官が交代し、被告側の代理人も裁判開始時から務めていたベテランから若手の訟務検事に替わりました。

 新顔の右陪席は裁判中、手元にある関係資料に目を向けることもなく、消化試合であるのが顔に現れているのが苦々しく、また新任の訟務検事も木で鼻をくくったような態度が鼻につき、芳しくない人事異動になりました。裁判も終結が近付いていますので、短い付き合いになるとは思いますが。

  

 今回の裁判では原告が申請していた人証の認否が行われたのですが、東京訴訟の原告であり、神奈川訴訟では自治体職員として法廷に立たれた原田富弘氏が原告本人の尋問を申請されたことを知りました。

 原田氏は先に神奈川訴訟で証人として出廷されたので、裁判長は尋問に重複のないよう釘を刺した上で氏の本人尋問を認めました。

 ただ、原告側は1時間半の本人尋問を申請しましたが、許可されたのは40分で、被告側も同じ時間を反対尋問として要求しました。

 先に神奈川訴訟で証人尋問を傍聴した筆者の予想では、被告側が40分も反対尋問を行うとは考えられず、恐らく1時間ほどで本人尋問は終わるであろうと。

 東京訴訟では憲法学者も人証として申請されていたので筆者は期待していたのですが、聞くところによると、「我々はプロだ、必要ない」の裁判長の一言で却下されたとのこと。

  本人尋問は来月の25日に行われる予定で、2ヶ月後の8月29日に最終弁論という運びになりました。

 

 ところで、先月29日付の朝日新聞のオピニオン欄で、久し振りにマイナンバーカードが取り上げられましたが、ご覧になった方はいるでしょうか。

 「個人番号カードの未来」というテーマで、内閣府マイナンバー担当審議官と、個人情報保護法を専門とする法学者、そして、ツイッターでよく名前をお見掛けした映像作家の3者の意見を載せていました。

 個人番号制度に関し、それぞれ異なるスタンスをとる3者の意見を掲載することでバランスが取れており、ある意味よく書けていたと筆者は思いましたが、マイナンバーに関して音無しの構えを貫いていた朝日新聞が久し振りに紙面に取り上げてくれたのは意外でした。

 マイナンバー制度は民主党時代に法案が可決されたので(筆者は施行されてから制度を知りましたが)、野党も異を唱えることはなく、メディアでは取り上げ難いと言われていますが、再委託問題等、大きなリスクを孕む制度だけに、いま一度世論を喚起すべきだと考えています。

 

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