マイナンバー違憲訴訟原告のブログ

とある原告の視点からマイナンバー制度を考えてみたいと思います。

マイナンバー違憲訴訟神奈川、控訴審決起集会。

 しばらく放置していた上に、更新が年末になってしまって申し訳ありません。

 この数ヶ月、仕事の都合がつかずに東京訴訟の口頭弁論に足を運ぶことが出来ず、前回の裁判と今月の2日に開かれた最終弁論を傍聴することが出来ませんでした。

 東京は先日の裁判で結審し、来年の2月25日に判決となりましたが、年度末だけに判決期日も裁判所に行けるかどうか見通しが立たず・・・なかなか厳しいですね。

 

 そんな中、17日に横浜で神奈川訴訟の控訴審決起集会が開催され、原告である筆者は遅い時間帯だったのが幸いして参加出来ました。

 ですが、遅れて入場したために冒頭の小賀坂弁護士のお話が途中からしか聞けなかった上に、睡眠不足でウトウトしてしまい、大した内容を報告出来そうにないという。

 控訴審に向けての決起集会ということで満席になるかと思いきや、参加者は60名程だったでしょうか・・・控訴審に臨む原告は総勢180名と聞きましたが。

 一審に参加した原告が230名だったことを考慮すると、180名という数字をどう判断するかとなりますが、あれほど屈辱的な判決を受けての180名ですから、十分な数字ではないかと考えています。

 日本人はお上に弱い国民ですから、裁判所という権威に圧倒されて無力感を覚える原告が少なくないだろうと予想していた筆者にとっては180名という原告数はむしろ意外で、多くの仲間がいることが心強いです。

  

 さて、決起集会の内容ですが、配布された資料を見返したところ当日のプログラムが見当たらないので心許ないのですが、弁護団による一審判決の概要と控訴審における争点等の説明の後、原告代表と事務局スタッフによるお話がありました。

 寝不足モードだった筆者はあまり内容を覚えておらず心苦しいのですが、控訴審の第1回口頭弁論は来春以降に開かれるであろうと。

 ずいぶん先のような気がしますが、神奈川の控訴審までに名古屋や東京の一審判決が出ますから、神奈川の弁護団にとっては都合が良いかもしれません。

 筆者にとって印象が強いのは事務局のスタッフであり、神奈川保険医協会に勤務されている知念哲氏のお話でした。

 マイナンバーカードが近い将来、保険証としても利用可能になるよう政府は目論んでいますが、だからと言ってカードを取得する必要はないと。

 個人番号カードの保険証利用がスタートしても従来の健康保険証は発行されますので、わざわざカードを取得する必要はないというお話でした。

 

 面白いなと思ったのは質疑応答の際に出た参加者からの意見で、神奈川県の重要な行政文書が漏洩した事件に絡み、マイナンバーが漏洩した可能性もあるから番号を変えてくれと県民が一斉に自治体に求めたらどうかと。

 なるほど、それも手かなと筆者も考えましたが、行政文書の漏洩は深刻な事態であり、神奈川県の対応の杜撰さも問われるべき問題ですが、やはり情報の漏洩というのは防げるものではなく、個人情報を一元管理するマイナンバー制度に改めて懸念と疑問を抱いた次第です。

 本日27日は名古屋訴訟の判決です。先に横浜地裁で下された判決を受け、名古屋地裁の裁判官がどのような判決文を書くのか注目したいです。

  

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