マイナンバー違憲訴訟原告のブログ

とある原告の視点からマイナンバー制度を考えてみたいと思います。

東京訴訟第8回口頭弁論後の報告集会

 マイナンバー違憲訴訟東京、第8回口頭弁論後の報告集会はお馴染み、弁護士会館にて。

 今回の集会で用意されたのが小規模な部屋で、テーブルを四角に囲み、参加者がお互いの顔を見られるように座ったせいか、いつにも増して活発な議論が交わされました。

 集会が始まってからようやく、弁護団でいつも裁判をリードされてきた瀬川弁護士が

不在であることに気付きました。

 口頭弁論を傍聴した身でありながら、今回は水永弁護士が弁論されたことに違和感を

抱かなかったので気付くのが遅れましたが、瀬川弁護士が欠席されるのは珍しいです。

 代わりに若い先生(お名前を失念しました)が司会をされたのですが、その先生が偶然にも司法修習生時代に、東京訴訟の裁判長を務める男澤氏の教えを受けていたという

エピソードが披露されました。

 男澤氏は裁判の内容よりもスケジュールを重視する裁判官で、いつまでに原告の弁論を終え、いつまでに結審という段取りを意識しながら裁判を進める人物であるそうです。

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マイナンバー違憲訴訟東京、第8回口頭弁論

 マイナンバー違憲訴訟東京の記事を書くのは久し振りになってしまいましたが、今月20日に開かれた第8回口頭弁論を傍聴しましたので、早速レポートしたいと思います。

 今回の裁判ですが、正直なところ見所はまったく無かったと言えるでしょう。開廷するなり女性裁判長の独壇場になりまして、彼女の本音を代弁させて頂くならば、「いつまで原告の無駄な弁論が続くのだ。キリがないから結審させよ」というところだと思います。

 任期途中での電撃的な裁判長の交代により、第6回口頭弁論から担当している男澤裁判長は分かり易いほど国寄りの人物で、取り付く島もありません。

 何しろ浜岡原発の差し止め訴訟で棄却の判決を書いた裁判官ですから、推して知るべしというところでしょうか。

 被告である国が一貫してまともに反論することを避けているから、国側を土俵に上げるべく原告は血の滲むような努力をして毎回弁論しているのに、被告側の言い草は「原告の主張は重複が多い」、つまり無駄であると言いたいのでしょう。

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マイナンバー違憲訴訟神奈川、第6回口頭弁論

 長期間ブログを放置して申し訳ありません・・・最後に更新してから公私共に色々ありまして、しばらく更新できる状況にありませんでした。

 昨年11月に開かれたマイナンバー違憲訴訟東京の第7回口頭弁論は傍聴したのですが、今更レポートを書くのも興醒めなので割愛させていただき、先月21日に開かれた神奈川訴訟の第6回口頭弁論をレポートしたいと思います。

 神奈川訴訟には珍しく午前11時からの開廷で、年末という悪条件も重なり傍聴席が

埋まるか気掛かりだったのですが、思いのほか傍聴希望者は多く、満席に近い入りで安堵しました。

 今回の口頭弁論では原告代理人住基ネット最高裁判決に基づいてプライバシー権の侵害を訴えたのですが、これが意見陳述要旨でありながら非常に長い陳述で、裁判長

から長過ぎるという苦言が呈されました。

 筆者も最後まで集中して聴くのは難しかったのですが、原告代理人である小賀坂弁護士によると、原文は数倍のボリュームがある意見陳述をまとめたものであると。

 原告本人による意見陳述は久し振りに女性の原告で、事務局メンバーの方だったのですが、ハキハキとした陳述で聴きやすく、やはり女性の声は通ると実感しましたね。

 しばらく男性の原告による意見陳述が続きましたので、このあたりで女性を投入したのは効果的だったと思います。

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