マイナンバー違憲訴訟原告のブログ

とある原告の視点からマイナンバー制度を考えてみたいと思います。

SEALDs のいた時代

当ブログの読者の方であれば、SEALDs という学生団体はご存知かと思います。

正式名称は「自由と民主主義のための学生緊急行動」、先日の終戦記念日に解散した団体で、国会前や渋谷等で大規模なデモを展開した若者のグループといえば分かりやすいでしょうか。

私が愛読する朝日新聞では、SMAPの解散より SEALDs の解散をより早く取り上げ、しかも日を空けて二度に渡って報道していました。

比較的世代が近いこともあり、SEALDs がSASPL(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)だった頃から注目していたのですが、会社を経営する私は多忙でなかなか都合がつかず、彼らが主催するデモに参加したのは一度きりで終わりました。

 

朝日新聞の報道で前身であるSASPLの存在を知ったのですが、私がツイッターのアカウントを立ち上げた直後に SEALDs が結成されたため、彼らのスタートから見守ってきました。

閉塞した日本の政治に大きな影響を与えた SEALDs ですが、初めて彼らが行う抗議集会を目にしたのは結成された直後でした。

昨年の6月だったと思いますが、たまたま金曜日に永田町である勉強会があり、その帰り道でお馴染み、脱原発の国会前集会をちらりと覗いた後、道路を挟んだ向かいで抗議集会を行っていた SEALDs のメンバーを正面から目にする機会に恵まれました。

初めて彼らのデモを目の当たりにした時の衝撃は今でも忘れられません。

ブルーや赤の文字で描かれたポップなプラカードを掲げるお洒落な学生たち、ラップ調のリズムに乗せた「民主主義ってなんだ」という耳に残るシュプレヒコール

私の学生時代とまったく変わらぬ普通の学生たちが其処にはいて、これが現代のデモなのかと、しばらくその場に立ち尽くしていました。

 

SEALDs が結成された後、ツイッターの世界では興味深い現象が次々と起こりました。

政治的にリベラルな層は彼らの言動を称賛し、対する右側の勢力は一斉に誹謗中傷を開始したのです。

ところが、しばらく経つとリベラルな側からポツポツと SEALDs に対する批判が漏れ始め、 彼らを称賛していた人々は次第に SEALDs から離れていき、彼らに関するツイートが流れなくなりました。

批判していたリベラルな人物(似非リベラルかもしれないが)は著名人が多かったことから影響力が大きかったのですが、いわゆるネトウヨを含めて私は批判する側を冷めた目で見ていました。

日本では若い世代が政治に無関心だと言われて久しいですが、けしてそんなことはなかった。私自身、中学時代から新聞を熟読し、社会の動きに敏感だった人間なのですが、いつの時代でも政治や社会問題に関心を持つ若者は一定数は存在していたのです。

 

SEALDs の台頭は、日本の政治に疑問を抱いた若い世代が沈黙を破って傍観をやめ、社会に対して真正面から主張を始めたに過ぎません。

やれ、共産党の別働隊だとか広告代理店の仕掛けだとか、的外れなデマを流す右側の陣営には苦笑するばかりで、彼らが叩けば叩くほど SEALDs に世間の注目が集まり、右側の焦りが露呈する構図になっています。 

上の世代からは無気力、無思考だと批判されていた若者たちの一部が自ら考えて立ち上がり、彼らの世代らしい言葉で主張し、行動することの何がいけないのでしょうか。

彼らの未熟さを責め立てる大人たちは、自分が彼らと同じ世代だった頃から完璧な行いが出来ていたと言えるのでしょうか。

SEALDs という学生団体がなぜ緊急に結成されたのか、なぜ彼らが立ち上がらざるを得なかったのか、その根本を考えて欲しいと思います。

私たち大人が閉塞した社会に対して「何も言わず、何も行動してこなかった」からではないのでしょうか。

 

先の参院選や都知事選の結果のみで SEALDs の成否を論うのは近視眼的な行いで、彼らが日本の社会に残したものは非常に大きい。

出る杭は打たれる、言わぬが花という風土のこの国で、間違っているものは間違っていると主張する存在は必要で、かつ大切なことです。

SEALDs がこの社会に蒔いた種はけして絶えることはないでしょうし、彼らが残したものは思いもよらぬ贈り物となって、私たち日本人に恵みを与えてくれるはずです。

ウィキペディアにも詳しく掲載されている SEALDs は間違いなく学校の教科書に載るでしょうし、彼らの起こしたムーブメントは歴史の転換点になるだろうと考えています。

SEALDs は伝説となり・・・近い将来、彼らを超えるような何かが生まれるかもしれない。昨年の9月、国会で安保法案が強引に成立された後で、彼らが議事堂前で深夜まで叫び続けていたことを私は忘れません。

 

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