マイナンバー違憲訴訟原告のブログ

とある原告の視点からマイナンバー制度を考えてみたいと思います。

マイナンバー違憲訴訟神奈川、原告集会&学習会

 先月末ですが、6月30日(金)に横浜で開催されたマイナンバー違憲訴訟神奈川の原告集会に参加してきました。

 18時30分からという遅い時間帯で勤め人の方も参加しやすいのではと期待しましたが、参加者は50人弱という感じでしょうか・・・勉強会も兼ねていたので、弁護団の先生方の参加が目立ちました。

 筆者はツイッターでもイベントの告知をしているのですが、原告数が200名を超える訴訟でも集会の参加率は芳しくないですね。

 平日の遅い時間なら勤め人の方も参加しやすいかと思いきや、主婦の方には難しい時間になるのでしょうか。むしろ週末であれば、多くの方が参加出来るようになるのだろうか・・・と色々考えてはいるのですが。

 今回の集会では意見陳述をされた原告や弁護団の先生方が次々と登壇されたのに、カメラを持参するのを忘れたことを悔やんでいます。

 

 集会の第1部は報告会で、最初に原告団代表から過去4回の口頭弁論における報告と、原告募集のお知らせがありました。

 神奈川訴訟は第2次提訴の後も原告に参加したいという声が絶えないそうで、第3次提訴を見据えて原告の募集をしているとのこと。

 原告に参加したいと思いつつタイミングを逃してしまった方、この機会に名乗りを上げてはいかがでしょうか。神奈川訴訟は弁護団の層が厚く、仲間が多いので心強いです。

 1人では心許ない方は友人同士でも良いと思いますし、お誘い合わせの上でお申し込みください。事務局の連絡先は(080-5052-0270)です。

 

 原告団長の報告の後は、口頭弁論で意見陳述をされた原告の方が挨拶をされました。

4名の方の登壇が予定されていたのですが、うち2名は欠席されたのが残念でした。

9月に予定されている次回期日では、出版社の社長さんが意見陳述をされるそうです。

 報告会の最後はマイナンバー制度を巡る情勢の報告で、東京訴訟の原告であり、共通番号いらないネットの事務局である原田富弘氏がお話をされました。

 政府の不手際や次々と浮かび上がる問題点、マイナンバーの漏洩事例等を分かりやすく説明してくださり、有意義な報告会だったと思います。

 原田氏のお話によると、政府が目論んでいた情報連携がシステムの不備等で延び延びになっているが、マイナンバー制度の必要性に乏しい国民側は情報連携が延期されることに対するクレームを誰もつけていないことが、この制度の位置付けを物語っていると。

 

 第2部は勉強会で、今後の裁判をいかに展開するかをテーマに弁護団の先生方がリレー形式でお話をされました。

 最初に弁護団長である小賀坂徹先生が登壇されたのですが、被告側が提出した準備書面の内容の無さを嘆いておられました・・・何ひとつ原告の主張に答えていないと。

 筆者は第1回の口頭弁論から欠かさず傍聴しておりますので、原告側がいかに周到に準備して 裁判に臨んできたかを具に見てきました。

 口頭弁論で毎回行われる原告本人の意見陳述しかり、こちら側はあらゆる角度から主張を尽くしているのに、まともな反論をしようとしない国側の態度には憤るばかりです。

 筆者は東京訴訟も傍聴していますが、東京の弁護団は求釈明を連発して被告側を攻めているのですが、のらりくらりと国側はかわしており裁判になっていないと。

 

 小賀坂先生はいかにして被告側を土俵に上げるかと策を練っておられるのですが、その後の質疑応答の時間にある年配の原告の方が興味深いお話をされていました。

 国側がまともに反論しないのは、原告の主張をすべて認めているからではないかと。

つまり、グーの音も出ないから反論出来ないのではないかと仰るのですが、なる程、そのような見方も確かに出来ると考えました。

 筆者が被告側の代理人だとしたら、やはり原告の主張に反論するのは難しいからです。

 マイナンバー制度はあらゆる観点から見ても合理性がなく、これを合理的であると法的に主張するのは本来、困難であると思うのです。

 どこぞの首相や官房長官のように詭弁を弄することでしか対応出来ないのは確かなので、違憲訴訟の担当を押し付けられた国側の代理人も気の毒だとは思っています。

 あとは裁判所がどう判断するかですが、現在のような社会情勢において三権分立が機能するかどうか・・・ということに尽きるのではないかと。

 以上ですが、原告集会と学習会のレポートを終わりにさせて頂きます。

 

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