参院選の結果に思う
先日行われた参院選、予想した通りの結果に終わって落胆しています。野党にはもう少し健闘して欲しかったのですが・・・。
典型的な都市型の無党派で支持政党は持たないのですが、今回ほど投票先に迷った選挙はありませんでした。選挙区では民進党の現職に投票し、比例区は最後まで迷った末、社民党の候補者名を書いて投票しました。
その結果、民進党の現職は落選、社民党は名前を書いた候補者が当選しました。
選挙区の方は他に応援したい候補者がいたのですが、そちらは運良く当選に漕ぎ着けたので、そういう意味では結果オーライだったと言えるかもしれません。
不思議なのは、今回の選挙では期日前投票が過去最高の数字に上り、私の選挙区ではかつてないほど投票所が盛況だったにもかかわらず、発表された投票率が低かったということです。
投票日の当日、夜の7時前に投票所に出かけると、次から次へと有権者が家族単位で来場し、受付前に列をなすこととなりました。
この地で暮らして10年になりますが、これほど投票所が賑わった選挙は記憶がなく、全国的に大盛況だったと報告されている2012年の衆院選を彷彿させるのです。
2012年の衆院選と今回の参院選で共通するのは、選挙権を行使した国民が普段より多かったという現象と、 自民党が大勝したという事実です。
あの衆院選の結果には大いに首を傾げたのですが、国民が積極的に選挙権を行使するのは政治を変えたい時ではないのか。先日の参院選で私が投票所で見かけた有権者たちは、政治を変えたくて投票所に足を運んだのではないのかと。
自民党の優勢が事前に報道各社から伝えられていた中、自公政権の支持者が夕食時という家族団欒の時間を割いてまで、一家で投票所に大挙するものだろうかと疑問を抱いたのです。
少し前になりますが、米国紙のニューヨークタイムズが風刺画で、日本の選挙はマジックで、安倍政権にとって都合の良い数字が出ると鋭く指摘していましたが、皆さんは今回の選挙結果をどうお考えでしょうか。
改憲勢力が国会の3分の2を占める結果になり、憲法改正が現実味を帯びてきた今、心穏やかでいられないのは私だけではないと思うのです。
心ある方には是非とも、ウェブ上で閲覧可能な自民党の憲法改正草案に目を通して頂きたいと思います。そこに書かれている内容を目の当たりにして、それでも自民党を支持出来るのかと・・・考えるきっかけになれば幸いです。
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