マイナンバー違憲訴訟原告のブログ

とある原告の視点からマイナンバー制度を考えてみたいと思います。

「そして、誰もいなくなった」が訴えたこと

毎度夢中になって観ていたドラマが最終回を迎え、一抹の寂しさを覚えています。

マイナンバー制度をテーマにした旬なドラマ、「そして、誰もいなくなった」。

最後まで解明されない謎も残り消化不良な感が無きにしも非ずですが、藤原竜也の熱演には拍手を送りたいですし、先の読めないストーリー展開が秀逸だったと思います。 

主人公からパーソナルナンバーを奪った犯人は血の繋がりのない弟で、母親を奪われた恨みを晴らしたという事実が明らかになった訳ですが、主人公の学生時代の友人という役柄で総務省の役人を登場させており、パーソナルナンバー(マイナンバー)システムに致命的な欠陥があることを示唆して終わりました。

マイナンバーを管理する政府のサーバーが何らかの理由で電源を喪失した時に起こる事態が深刻だとドラマでは訴えていましたが、個人のマイナンバーを思いのほか容易に乗っ取ることが可能であることが私は怖いと思いました。

マイナンバー乗っ取りの方が実現する可能性が高く、現時点では表面化していませんが、既に現実で起こっているのではないかとも懸念しています。 

   

別の記事で書こうと思っていたのですが、 マイナンバーに関する事柄がメディアでは報道されなくなりましたよね。

テレビや新聞で報道されないために、個人や企業、自治体等でいかなるトラブルが発生しているのか知る方法がありません。

ですが、前回の記事でも触れた通り、私が原告として参加するマイナンバー違憲訴訟の神奈川では、第1回期日は傍聴希望者が長蛇の列をなして抽選になりました。

裁判が開かれた法廷の原告席に至っては多数の原告で溢れんばかりの状態になり、それほど国民の関心が高い制度でありながら、神奈川訴訟の第1回口頭弁論を報道したメディアはありませんでした。

 

報道管制下にあるのであろうことは容易に想像がつきますが、そのような状況下で放送された今回のドラマは貴重で、日本テレビには感謝したいところです。

テレビ局がいかなる意図で番組を制作したかは知る由もありませんが、マイナンバー制度の危険性をテレビドラマという大衆に受け入れられやすい娯楽で幅広く国民に知らしめてくれた功績は大きいと思います。

政府は来年にもマイナンバーと健康保険証を一体化する方向で動いていますから、国民の間で議論を巻き起こす必要があると私は考えています。

マイナンバー制度をテーマにしたドラマが終わった今、日本テレビに続くメディアが現れて欲しいと切に願っています。

 

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